ライブ配信


投資目的ではなく、好きな会社数社の株を保有しています。好みの味の飲料メーカー、日頃から慣れ親しんでいるデパート&交通系会社等です。毎年送られてくるご報告や株主総会のお知らせにはさっと目を通すだけで、株主優待品や配当が何よりの楽しみでした。

ところが先月送られてきた定時株主総会のご案内は、食い入るように見ていました。「会場での密集を避けるため、当日の状況を映像と音声でライブ配信いたします」と、記されていたのです(当然当日視聴しても採決に参加し議決権を行使することはできませんし、法的に株主総会に出席したものとして取り扱われません)。

ウィークデイの10:00~11:00ということもあり、約一か月前のその時間帯はスマホ画面に釘付けでした。ご案内にあったQRコードをスマホで読み取るとアクセスでき、“株主 ○○様”と、私の名前が正確に表示されていました。視聴した株主を、会社側はしっかり認識しているのでしょう。

10時ぴったりに会場の議長席が映し出され議長であるマスク姿の社長挨拶のあと、15分間の映像(会社の歩み・現在の状況・今迄の取り組み・事業報告・課題解決への取り組み・次の時代へのチャレンジ等)が流されました。プライバシーに配慮し大半は議長席、時々報告者の映像でした。瞬間的に何回か映し出された壇上の役員達はソーシャルディスタンスを保ち、他の役員は別室で参加しているとのことでした。新型コロナウィルス感染拡大防止のため例年よりも株主座席数が大幅に減少し、いつもは出席している多数の株主も事前に議決権を行使し欠席しているようでした。当日出席の株主の中には、強い意志を持って発言する人もいました。

議案の採決にあたり、株主質問と拍手による決議が始まりました。質問は挙手で議長が指名し、マスク着用のままで一人一回。ライブ配信されているので、自分の名前は出さず出席番号のみを言いました。マイク消毒のため、質問が済むと直ぐに係がマイクを受け取っているようでした。社員や会社の将来を考えての質問があった一方で、私憤を延々と述べる人もいました。議長の理路整然とした説得力や紳士的対応でその場も収まり、議案は全て通りました。無駄がなくスムーズな進行もあり、5分超過で株主総会は閉会となりました。

これからも私は株主総会出席や事前の議決権行使は行いませんが、今回のライブ配信を見てその会社をより理解し身近に感じたので時間が許せば毎年見続けるでしょう。全国各地の株主が気軽に見られたのですから、視聴者も多かったのではないでしょうか。会社にとっても、心強い広報パワーになったに違いありません。

 

 

 

 

2020年07月24日