羽化


駒場野公園でセミの羽化を見物する、ご近所の親子の後について行きました。

地面のあちこちに多数の小さな穴があるのに、まず驚かされました。地中で長い間過ごした幼虫が地上に出て、羽化する場所へ向かって歩いている姿も目にしました。茶色ではなく灰色に見えたのも、私にとっては発見でした。薄暮の園内をライトで照らすと、馴染みの抜け殻がここかしこで見つかりました。

 

羽化を始めようともぞもぞ動いている幼虫を何か所かで確認し、約1時間後にその場所に行ってみました。

 

アイスグリーンのような薄緑の羽が目に飛び込んできて、

その神秘さに暫く魅了されてしまいました。

そして夏休みの自由研究をする小学生のように、

羽化のお勉強を少ししてみたくなりました。

 

一日置いて次の昼間、駒場野公園を再訪しました。地面の下には何年後かに地上に出て来るセミの幼虫が沢山いるのだと考えると、歩き方が心なしか上品になっていました。幼虫の体が出てきた背中の真ん中の裂け目が見える抜け殻は、かろうじて撮れました。

羽化の写真を撮った場所には、日焼けしたような抜け殻が残っていました。あのセミがオスだったら、今は元気に鳴いていることでしょう。いい恋をして数週間の一生を終えられるように、願っています。

 

昨春完成したケイズテラスにいると、初夏の夕方に「ホーホケキョ」と聞こえてくる機会が何回もありました。録音した音声をどこかで流しているのかと思っていたのですが、駒場野公園にやって来るウグイスの鳴き声でした。今年も同じ時期の夕方に「ホーホケキョ」が聞こえ、のどかな気分でプランターの植物に水遣りをしていました。自然を守っている近くの公園のお蔭で、心豊かなひと時を得られています。

 

 

 

2020年08月16日