創意工夫


昨年から続くコロナ禍で、毎年公園で行われていたこちらの町会の子供祭りや納涼祭りは去年に続き今年も中止となりました。様々な創意工夫により全国各地で新しい試みが進化発展している中、町会青年部も初めの一歩を踏み出して 日曜日の夕方からYouTubeを利用したオンライン納涼祭りを開催しました。

いつもお手伝いで参加している学生たちが在籍する学校の体育館から中継され、音響は録音・紅白幕前でマイクを持つマスクで浴衣姿の男女はソーシャル(フィジカル)ディスタンスでした。町会長挨拶の後、幼稚園から小学校までの児童が生徒のチアダンスチームの八名(マスク姿)が声を出さずにテンポよく2曲のダンスを披露しました。続いて町内子供歌舞伎の和装メンバー七名によるマスク越しの静かな口上が始まり、扇子や両手に持った長いさらし布を見事にさばいての舞踊2曲と青・黄・黒・緑・赤色のフラフープを使った五輪マークが作られました。固定カメラで実況していたのですが、周りの人達の拍手での声援が伝わってきました。

広い体育館で密を避けマスク着用の盆踊りは、座ったままでも踊れる所作をするイス席一つを浴衣姿の十数人が遠巻きに囲みました。7曲のうち後半の3曲は、2020年オリンピックパラリンピック版のリメイク東京五輪音頭・1964年オリンピック版の東京五輪音頭・東日本大震災復興支援ソングとして作られた“花は咲く”でした。盆踊りの合間には紅白幕にずらりと並んだ近隣保育園や町内の子供たちが夏をテーマに描いた絵のうちわや大人が書いたメッセージカードが、カメラを動かして短時間映し出されました。

1時間15分に亘って中継された町会青年部企画・製作のオンライン納涼祭りの青年部長による結びの言葉に、希望を感じました。町内の方たちと同じ空間・同じ場所で同じ時間を過ごしたいという思いは、多くの人の願いでしょう。その日まで… その日を信じて… 体と心の健康を保つように努めましょう。YouTubeで今後も動画をあげていく予定だそうですので、初めの一歩が大きな一歩に成長し続いていくのを期待しています。

 

先日JR渋谷駅1F南改札を出て工事中通路をスクランブルスクエアに向かう途中、壁面の写真に目が留まりました。

“ コロナでいけなかった・・・

みなさまに見ていただきたかった

東北の景色をご紹介します ”と、

東北六県の美しいサクラが紹介されていました。

 

“ 今は写真で東北にあるたくさんの魅力を知っていただき 落ち着いたら、ぜひまた足を運んでみて下さい! ” とあり、“ 落ち着いたら行こう!” という言葉が心に響きました。

 

Tokyo!」と8年前に決定した当時と比べると激変した状況下で、” 復興五輪 ”とも呼ばれる大会が間もなく始まります。

耐えられること・耐えられないこと、行動できること・できないこと、変えられるもの・変えられないもの…。百人百様ですが、安全安心だけは忘れずにそれぞれの創意工夫でそれぞれの夏を楽しんでほしいです。

 

 

 

 

2021年07月21日