無 心
今年も、山形から啓翁桜が届きました。
12月に花芽の着いた枝を切り出し12度~18度のハウスに入れて暖め、
つぼみがピンク色に膨らみはじめると出荷されます。
美しい桜が見たい一心で、箱から出した固い枝を
一本一本斜めに切り水に入れる作業を続けました。
ガラスの大きな円柱フラワーベースにはそのままの枝を
カラフルなフラワーポットカバーの中には
カットした枝を生けました。
コミュニティルームに置いておくと、数日で美しい桜がたくさん花開きました。
翌日ほぼ満開になった啓翁桜を、みんなのトイレや外のテラスに飾ってみました。
道路側からイルミネーション越しに桜を見ていると、
上空に上弦の月。
無心に月と桜を眺めているうちに、
気持ちが洗われたようでした。
花が終わっても黄緑色の葉が出て来て、
長い間この啓翁桜は心を和ませてくれます。