ふぞろい



ケイズテラスから歩10数分の首都高速道路大橋ジャンクションは、コロッセオ風の壁面が目を引きます。

登攀(とうはん)するつる性植物・オオイタビで地表から壁面を緑化していますが、10年以上経ってもふぞろいです。一周してよく見てみようと、国道246号側から時計回りに歩いてみました。

 

オオイタビが育ち始めていた頃の写真を取り出してみると、

壁面が下から緑で覆われていくのをイメージしていた当時を思い出します。

 

バス停近くから246と山手通りの角地に建つ42階建ての複合施設(9階で大橋図書館と目黒天空庭園が直結)までの壁面はバラバラでしたが、自由なオオイタビの育ち方が面白かったです。

(以下の画像は右から左へご覧下さい)

 

はしごのようだったり

炎のようだったり

ロープのようだったり

ドレスの刺繍のようだったり…。

 

 

雨宿りをしながら軒下を伝っていくようだったり、自由奔放だったり、ラッシュアワーのようだったり、芸術作品のようだったり…。

 

 

複合施設前の山手通り沿いを歩いて右折すると、

壁面のオオイタビはある程度規則正しく茂っていました。

見上げるとジャンクション屋上に造られているループ状の

立体都市公園(天空庭園)の木々が、

顔を覗かせていました。


 

 

目黒川沿いの万代橋と常盤橋間のジャンクション壁面のオオイタビは、ヘアサロンのカットモデルのように一部が刈り込まれていました。オオイタビは大きな葉がつく太い枝(成形枝)を壁の外側に向かって成長させていきますが、この枝は風にあおられやすく壁への吸着力を低下させる場合があるようです。それを軽減させるため試験施工として、壁から5㎝位のところで数ヶ月前に刈り込んだそうです。

一時的に葉のない枝が出来ますが、

昨年行った刈り込み後の経過から

徐々に緑が回復することが

予想されます。

 

左側は全面を壁から 5㎝位の所で刈り込み、右側は地上から 2.5m上の全面を刈り込んでいます。

二通りの試験施工で回復状況を確認しオオイタビが生育特性に適した状態で壁面を美しく覆っていけるように、より適切な管理方法の模索が続けられています。

 

 

 

今は成長過程にある

ジャンクション壁面は

将来マジックのような変化を

遂げてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年08月28日